Tsurezurekun’s blog

アクティブな時間を大切に、カナダから旅行や身近な生活便りを発信しています。

女子テニス界 大坂なおみ選手ついにまたやってくれました。

 【女子テニス界は今話題にあふれています。】

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チャイナ・オープンで優勝した大坂選手(ロイター)

日本での東レ・パンパシフィック・オープンで9月に日本人として24年ぶりに優勝した大坂選手は、今度は本日10月6日のチャイナ・オープンでも過去の対戦成績で負け越していた世界ランキング1位のアシュリー・バーティーを下して、優勝を飾りました。2大会連続の快挙って、やはりまたすごいです。


今年1月の全オーストラリア・オープンで四大大会連覇を果たしてから、序盤戦で負けが続いたりして苦しみ、ここ数ヶ月のうちにコーチを2人も変えた大坂選手は、アジア大会では、父親をコーチとして出場していました。

 

ヨーロッパの大会で不振が続いたものの、アジア大会で2連勝をして、以前の笑顔が戻って来た大坂選手を見るのは、微笑ましい限りでした。本当にこれらの大会では勝ちたかっただろう思いが溢れている感じでした。

 

10月4日の準々決勝には、ついに、大坂選手とビアンカ選手が対決

 

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今後のライバルなるかビアンカと大坂選手(Getty Image)

 チャイナオープン、大坂なおみ選手の女子シングルス準々決勝ですが、日本時間の10月4日(金)の夜、トロント時間の金曜日の午前中に、ツアー16連勝中のアンドレエスクと組まれていました。残念ながらDAZN(ダゾーン)が女子プロテニスの放送権を独占しているとかで、こちらの当地トロントでもテレビ中継がなく、携帯を使ってプレー毎の様子を見ていましたが、手に汗を握る接戦でした。

 

順位で4位の大坂選手と、6位のビアンカの対戦は、若いテニス界の精鋭同士という事で、接戦が予想されました。特に、最初はビアンカが7対5と第1セットでは、大坂選手を負かす事になり、判官びいきとしては、自ずと大坂選手に応援しました。

 

ところが、第2セットと第3セットは、互いの力強いラリーが続く中、6−3、6−4と大坂選手が逆転勝ちで、2時間14分の試合の後、堂々と次の準決勝に進みました。そして、もしかしたら大坂選手を負かすのではないかと予想されていた、ビアンカの17連勝に終止符を打ち、この初めての対戦に対して、互いに良い感じで讃え合って言葉を交わしていたそうで、今後この二人のライバル対戦が注目されるだろうと期待されるようなテニス・マッチだったとの事でした。

 

ビアンカ・アンドレエスクの上昇運

 

ビアンカは、8月5日から11日までトロントで行われたロージャーズ・カップでセリーナを負かして優勝。その時、大坂選手はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦したものの、3−6、4−6で敗れて準々決勝敗退となっていました。

 

そしてその後の9月8日には、ビアンカは、全米オープンでカナダ勢初の四大大会(グランドスラム)優勝を果たして勝ち運に乗っていたところでした。東レ・パンパシフィック・オープンは出場していなかったものの、かなり自信満々で試合には、望んだはずでした。従い、今シーズン最も調子の良い女子プロテニスプレーヤーと言っても過言ではないと言われていた選手だっただけに、負けん気の強いビアンカとしては非常に残念だった事でしょう。

  

今日、10月6日の新聞のスポーツ欄

 

ニューヨーク・タイムズの記事が今朝のトロント・スターの新聞のスポーツ欄を飾っていました。そのタイトルは、「アンドレエスクと大坂のライバル戦は始まったばかりだ」と言うものでした。

昨今大陸を超えて、次々と手に汗を握る試合が展開されるとともに、セリーナ・ウイリアムズがなんとか4大会のシングルスの優勝をもう一度と頑張っている事などが、話題になっているが、女子のテニス界で欠けているのは、長い事強豪同士のライバル戦がなかった事だとか。

だからこそ、チャイナ・オープンでのビアンカと大坂選手の対決は、見逃してはならない試合だと考えられていたし、この二人も含めて、選手達が世界を股にかけて、新旧交代の応戦をも繰り広げられているのが今後とも見どころでもあるとの事です。

 

USオープン女子テニス、カナダの19歳 ビアンカ・アンドレエスクがセレーナを破って 優勝

 

 

カナダ初のテニス界の快挙 グランドスラム(4大大会)の全米オープン制覇

 

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USオープン・テニス ビアンカ優勝 (TSN no

 やっぱり書かずには いられない。カナダのテニス界のニュース

 

 これって、NBAのバスケットでトロントのラプターズがつい先ごろ、北米全体優勝を

飾って以来のスポーツ界でのニュースです。

 

9月始め、大坂なおみ選手を第4試合で負かしたスイスのベリンダ・ベンチッチを負かして、次々と勝ち進み、9月8日のUSオープン最終日のセリーナ・ウイリアムズとの対戦試合を見られましたか。

 

長年の女王と新参者の対決。どちらにも勝って欲しかったようなゲームでした。セリーナ・ウイリアムズの応援には、イギリスからプリンス・ハリーの妃、プリンセス・メーガンも駆けつけていました。

 

その日は土曜日、日本から訪問中の友達たちと一緒に、北の方に住んでいる友達のお宅にお邪魔しているにも関わらず、恥も知らず、ほとんど見てしまった!というか、家族全員、子供達も含めてテレビの前に釘付けになってしまった午後の一時でした。

 

19歳、まだティーンエイジャーのビアンカに勝って欲しいと思いつつ、途中では

セリーナの方にも頑張ってと応援したり、もうしっちゃかめっちゃかでした。

 

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US オープンでの表彰式

 

大坂選手とビアンカ選手が対決したら??

 

つい先日、大坂なおみ選手とビアンカが対戦したらどちらの方に応援するのと聞かれて

思わず「えっ!!??」と返答に詰まってしまった。だって、カナダに住んでる時間の

方が日本に住んでた時間よりも長いんだものね。一瞬、ドキッとするよね。

結局、どちらが勝っても嬉しいだろうし、ちょっとがっかりもしただろうなって思う次第です。

 

カナダの彗星

 

でも、今回は、テニス界を長年に渡って君臨していた女王セリーナと対決した、カナダの新鋭ビアンカ。去年大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した時には、影も形もなかった彗星の如くに登場したビアンカ・アンドレエスク。彼女が冷静さを保ち、文句なく圧勝した時には、安堵の声が聞こえました。前回のような大坂選手が泣いた様な問題はなく、ビアンカは、全米オープンで優勝して満面の笑顔をたたえたのです。

 

トロント郊外での歓迎会は大盛況

 

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ここ数日のネットや新聞でのニュースは、彼女の事でいっぱいです。彼女の出身地のミササガ市では、1週間のアメリカでのメディア・報道関係のイベントをこなして帰って来たビアンカ選手を諸手をあげて歓迎していました。市の鍵を渡したり、道路の一つを、ビアンカ・アンドレエスク通りと命名したり、まだ若い彼女の名声はうなぎのぼりで、ナイキやロジャースなどの既に付いているスポンサー以外にも、これからブランドを先取りするために、大手の会社が軒並みに並んでいるそうです。

 

カナダは、お隣の米国に押しやられている感があるけど、自分たちのカナダの多様文化主義の一員としての誇りは格別なものです。旅行をする時にもアメリカ人と間違えられないようにカナダの旗をリュックサックとかにこれ見よがしにつけているのもカナダ人の誇りの表れです。

 

 

今後のテニストーナメント

 

 夏も終わりに近づき、9月22日には、今度は日本で東レ・パン・パシフィック・オープンに久々に優勝した、大坂なおみ選手の返り咲きは、日本人の伊達公子さんが優勝して以来、24年ぶりの事だとか。 

 

10月の中国オープンは、北京で行われ、大坂なおみ選手は、圧倒的な強さを見せて、

2回戦、3回戦といずれも第2セットでベーグルを焼く快勝をあげて、ベスト8進出を決めた大坂なおみ選手は、東レに続けて出場2大会連続での優勝まで残りあと3試合となっているそうです。

 

 

 

 

 

カナダライフ  世界遺産にも指定された、リドー運河の通るスミス・フォールズとその近くのパースという街

            

                                                夏の思い出 オンタリ州の田舎へ

  

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運河を行く ハウス ボート


                                                                     

リドー運河と言えば、カナダのオンタリオ州、キングストンとオタワ間を流れる全長202kmの運河として知られていて、首都オタワの方では、市の中心を流れ、夏は遊覧船が運航し、冬は凍って世界一長いスケートリンクとして人々の人気を集めているところです。

 

今年のトロントの夏は、6月に入っても涼しい陽気が続いて、涼しい夏の到来に気分が滅入りそうだったのですが、その後陽気は持ち直して、8月にはほとんど雨も降らず、暑い日が続き、すばらしい、夏らしい夏だったと言えます。クーラーをつけっぱなしにしたりする夏は珍しいので、暑いと行っても窓を開け広げて風通し良くして、ほんの数日クーラーをつけるかつけないかの程度ですませるのが例年です。確かに、数年ほど前には、うだるような暑さにクーラーを付けっ放しという夏もありました。気候温暖の影響なのか、9月に入っても暑い日々は続いています。

 

 暑さをぬって、週二日の盆踊りの稽古に始まり、7月に日系文化会館でその楽しい本番、北の避暑地ジョージアン・ベイのきらきらと光る湖、ストラトフォードのお芝居、モントリオールの歩行者天国のお祭りとかなりあわただしいペースで時が過ぎて行きました。

 

その中でも、時間をさかのぼってゆったりと出来たのは、世界遺産にも指定された、リドー運河の通るスミス・フォールズとその近くのパースという街を訪れた時でした。

 

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スミスフォールズの見どころ

 

トレント運河やウェランド運河は、以前に見たことがありましたし、リド-運河の方もオタワ川のところで、スケートをしたりしたことはあったのですが、スミス・フォールズは、そのオタワとオンタリオ湖畔のキングストンのちょうど中間ほどに位置しています。以前は、ハーシーズのチョコレート工場があって、娘たちは、ホッケーのトーナメントのついでに、工場見学をさせてもらった事もあったのですが、今は、どこか少しさびれた感じのする街でもあります。

 

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運河の横を散策



リドー運河は、1812年以降、アメリカ合衆国の軍事的な脅威に備えて、セントローレンス川が封鎖されるおそれがあったので、川を迂回して、モントリオールとキングストンの区間を結ぶ物流輸送ルートを確保するのが目的で建設されました。川や湖などもつなげて、全長202キロメートルのうち、約20キロに渡る部分が人工の部分で、1832年に完成されたとの事ですが、その間作業に関わった人たちの中には、かなりの数が病気や爆発などの犠牲になった人たちがいたとのことです。

 

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古い運河の 写真

 

今は、娯楽や観光のために使われている運河にある門の多くは、今でも手動で運営されていて、スミス・フォールズでの中心の運河の操作は、手動式です。担当者がチェーンをハンドルを使ってギアに巻いて門を開閉して、水の高さを調整し、ちょうど私たちが見ていた時は、ケベックからのボートが数隻、運河の開閉を待っていました。運河にかかっている橋は上に上げるのではなく、横に開けるようになっていました。街の端には、おそらく鉄道が通ったであろう、橋げたが上に空高く持ち上げたまま、さびついて巨大なクレーンのように見える鉄橋が夕日に黒い影をおとして、シューリアルな姿をみせていました。車の後ろに自転車を積んで出かけたので、街の中は、自転車であちこち見て回って楽しめました。

 

 こぎれいで美しい街 パース

 

 スミス・フォールズから車で20分ほど、オタワから一時間ほどのところに、パースと言う風光明媚な小さな町があります。米英戦争の後に、軍の駐屯地として作られたのが町のおこりで、スコットランド人などの移民を中心に作られたそうで、石造りの建物があちこちに見かけれられます。その後、オタワの法律・裁判所関係者が住み着いたとの事で、町には豊かさが感じられます。

 

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パース のんびりと散策するのに ぴったり

 

川のほとりの公園や町並みもきれいに整理されていて、夏の間には、ストラットフォードやショーフェスティバルほどは知られていませんが、劇場での芝居も開催されているとの事です。今年は、どこへ行っても、パティオでの食事や憩いの場が繁盛していて、どこへ行くにもパティオの品定めに事欠きませんでしたが、ここにも水ぎわのすばらしい場所があちこちにあります。

 

春には、近郊の農場が、メープルシロップの屋台を出して、自慢のメープル製品をズラリと並べて販売している様子も見られます。夏には、カラフルな花々も咲き乱れて、水辺の散策がとても心地よく、可愛いお店ややアンティークショップ、つい入って見たくなるようなカフェテラスなどが並び、のんびりと散策するのにぴったりです。 

 

ベッド&ブレックファストも邸宅を思わせる、4エーカーの敷地の広い中にある家に泊まりました。ちょうど東京の世田谷のある女子中学生のホームステーの付き添いで、各家庭を見回っているという先生方が2週間泊まられていて、朝食のときに同席されました。以前は、ムスコカのハンツビルの町に泊まっていたそうですが、今年はホームステー先を探すのが大変だったとかで、パースの近くにしたのだそうです。ちなみに、もうひとつのグループは、オーストラリアで学校に通うというプログラムに参加してて、学生はカナダのホームステーとのどちらかから選べるのだそうです。

 

サイクリングのルートもありますが、一部が市道といっしょで、交通の激しいところは、ちょっと気疲れがする部分もありました。でも一回りすれば、確かに良い運動になります。近くには、チーズ工場もあって見学もできたそうですが、今回は、パスしました。8月の14,15日は、ガーリック祭りも開催されたとの事で、街の中でもレストランには事欠かきません。ウエディングの場所としても有名だそうで、公園で挙式をあげるカップルのために、バラの花びらが芝生の上に敷き詰めてあったのが、いまでもまぶたに浮かぶようでした。

 

パースからは、HWY7を通って帰宅についたのですが、あちこちに湖があって、水や山に囲まれた、風光明媚なところがとてもおおそうで、途中下車をして楽しめなかったのがちょっと残念でした。

 

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リドー運河

                                                                   

テニス全米オープンでの大坂選手の活躍ぶり

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全米オープンでの大坂選手 ロイター通信

ちょうど一年前、あのテニスの女王セリーナ・ウィリアムズを全米オープン決勝で破るという快挙をやってのけて以来、大坂なおみ選手は、勝っても負けても、スポーツ界の話題になっています。

 

前回の全米オープンでは、力で圧倒するのではなく、速いサーブ、相手が届かないボールを的確に打つというような知的なテニスで、勝利を飾ったものの、セリーナが審判とのいざこざで、カッとなって切れてしまい、大坂選手のグランドスラム(4大大会)初優勝に水を差し、なんとも後味の悪いゲーム展開となってしまいました。それでも優勝した大坂選手の冷静なゲームと健気さとしおらしさがテニスファンの心を掴んだのです。

2019年全米オープン

昨年の全米オープンの後もオーストラリア・オープンでも優勝し、20歳の若さで4大大会の2つを制覇して、押しも押されもせぬチャンピオンになり、大きなスポンサーもつきました。ただその後は、試合の早い段階で負けてしまい、最終決戦試合まで行けていない大坂選手です。それでも他の上位の選手達が負けて、主な試合でのポイントを維持する事で、8月にはまた女子テニス世界一位の地位を取り戻して、今年の全米オープンに臨んだのです。

 

新出気鋭の15歳のアメリカ選手、ココとの対戦

 

第3試合で、アメリカの天才少女とも言われる、若干15歳のココ・ガウフ選手と対戦した大坂選手のゲームは、ウインブルドンで初戦敗退をした大坂選手がいかに対応するのか、また、ウィンブルドンで4回戦まで進む快進撃を続けたココ・ガウフ選手がこの大きな試合で、どのように大坂にチャレンジするのかで、注目の的となったのです。

 

地元から選ばれて出場するココ選手は、全米オープンでも3回戦を勝ち抜いて来たわけで、スタンドでは、新出気鋭の彼女を応援する熱気がすごかったのです。しかし、大坂選手は落ち着いた試合ぶりを見せて、15歳とは思えないほどの力量を見せたココ選手をストレートで負かして安定した強さを見せてくれました。

 

ココ選手には是が非でも負けられない、あとには引けないと言う大坂選手の意地があったでしょうし、これが最後の試合であるかのような気持ちで臨んだようです。

 

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ココ選手を慰める大坂選手 getty images

 試合後に、泣きそうになったココに近寄り、彼女がもう既に素晴らしい力を出している事を褒め称えると共に、試合後のインタビューに一緒に出ようと呼びかけました。

 

大坂選手曰く、「私が負けた時はロッカールームでひと泣きしてから、会見に向かうけど、それはあまり気持ちが良いものじゃないわね。今日来てくれてた観衆の多くが彼女を応援していたのを知ってたから、シャワーを浴びながら一人で泣くより、みんなの前でお礼を言うと共に、自分の気持ちとかも話をした方が良いと思ったの。みんなが誇らしく思ってくれている事を、顔を上げて感じてほしかった」

 

この日、8月31日の全米トーナメントのニュースでは、勝者である大坂選手がココ選手に示した寛大な思いやりのある態度であふれていました。かの有名なビリージーン・キングもツイッターで、二人のやりとりに拍手を送っていました。

 

辛い思いをした自分の事を振り返って、対戦相手だったココ選手に、思いやりの気持ちを伝えるのに、具体的に行動を起こして慰めることは、なかなかしがたいことです。おごりのない態度がファンの気持ちを突き動かして第3試合とは思えないような、試合の雰囲気がありました。

 

第4試合での敗退

 

今日、9月2日に行われた4試合目は、大坂選手は、過去に2度ほど負けたことのある、スイスのベリンダ・ベンチッチのサービスを崩せず、 5-7、4-6のストレートで大坂選手が敗れ、残念ながらベスト8の進出がならず4回戦で敗退しました。

 

 たくさんの観衆の前で世界のランキング1位のプレーヤーとして、大きな期待やプレッシャーがかかる中で、連覇を逃した大坂選手は、一昨日のゲームとは打って変わったプレーだったようです。

 

今回もまた辛い経験だったことでしょう。今後ともグランドスラムでの優勝をするためには、様々な上位選手との対戦は避けて通れないでしょう。今後は、対戦相手もより大坂なおみ選手を研究して対策を練って来る事でしょうから、その中で、大坂なおみ選手がどう勝っていくのか注目の的です。試練を乗り越えて、彼女の笑顔がまた見れる事を楽しみにしています。

 

 多くのスター選手を輩出し、注目を浴びているカナダのテニス界。

 

今回の全米オープンでもカナダの10代の出場選手達は、活躍をしています。

男性のゲームでは、デニス・シャポバロフは、初回同じくカナダのライバルであるフェリックス・オジェ アリアシムにストレートで勝ち、残念ながら、ベスト8には入れませんでしたが、手に汗を握る長い試合をフランス人のプレーヤーを相手に見せてくれました。

 女性陣では、「ロジャーズ・カップ」で自身2度目のツアー優勝を果たした19歳のビアンカ・アンドレスクが13もランキングを上げて14位に上昇しており、今夜の第4試合にアメリカのテイラー・タウンセンド選手を負かしてベスト8に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナダライフ  夏の日にオンタリオ湖の上で

夏の日に、オンタリオ湖畔から水平線の方へ目をやると、きらきら輝く波の向こうに白い帆を掲げたヨットが何艘も出ているのを見かけたことがありませんか。まさに、オンタリオ湖の夏の風景には欠かせない風物だと言えます。

 

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オンタリオ湖岸

気持ちよさそうに行き交うヨットをみながら、あんなふうに帆をあげた船に乗って湖上をスイスイと風をきって走るのは、さぞすがすがしい心地にさせられるだろうな、いつかはやってみたいなとずっと思っていたものです。

 

普通のボートクルーズとは、また違った趣があるに違いないと夏が来るたびに、あちこちにつながれているそのヨットの数の多さにも、思わずため息をついたものでした。

 

ムスコカやジョージアン・ベイで、友人のセール・ボートに何度か乗せてもらったことはあっても、ただじっと座って周りの景色を眺めているだけで、セール・ボートの作動にかんしては、何をどのように操作すればよいのか皆目見当もつかず、その基礎だけでも、習ってみたいなという気持ちはあったものの、時間的な余裕もなく気持ちだけでが、ずっとそのままになっていたのです。

 

ところが、冬のスキークラブの行事の締めくくりに、「夏に出来る活動を紹介する」という日があって、ちょっと覗きに行ったのが、「実際にやってみようじゃないの。」と案外すんなりと思ったきっかけでした。サイクリングやテニスやその他いくつも選択の余地はあったものの、この年だからこそ、何か目新しいものに取り組んでみたいというのがその気持ちの発端だったようです。

 

実際、少しだらけ気味な日常の仕事と全く異なる世界を自分の中に持つというのは、緊張感が高まり、気持ちが浮き立つメリットがあるし、未知の分野にチャレンジするというその気持ちだけでも、心が奮い立つというか、まだまだ若いんだと、自分で暗示をかけるようなところもあって、それでいて、本当に力が湧いて、行動できるようになるから不思議なものです。

 

セーリングと言うと、お金がすごくかかりそうだし、体力的にも大変そうだと言う印象があったのですが、セーリングは、意外とだれでも楽しめる魅力的なスポーツです。もちろん、自分でヨットを所有するとなると、確かにかなりな金額がはるし、イニシャル・コストはもちろん、維持費や修理代その他諸々にかかる経費がばかにならず、ほんとうに、半端なものではないのは、確かです。

 

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帆をあげてすいすいと行くセールボート

 

ふところの気になる我が身で、「キール・ボート入門」のコースを取ることにしたのは、コースを取ると、クラブの初年度の入門費やメンバー費が一緒になっていて、クラスを終了すると、ヨットを所有していなくても、クルー・メンバーとして、メンバー所有のヨットに乗る機会がその後も与えられるというものだったからです。それに、まず最初は、クラブが提供するコースを取り、その後経験をつみ、いずれは、スキッパーとしての証書を取って、クラブ所有の小型のヨットも借りることが出来るというのも、一過性のものではなく、とても魅力的なプログラム構成だと思えたからです。

 

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クルーメンバー

ヨットには沢山の種類があり、その楽しみ方や必要な技術も様々です。大まかに言って、船室のあるクルーザータイプと、エンジンさえもない、二人乗りぐらいの小型のディンギータイプがあります。ディンギーの楽しさは、敏感に反応する舵を操り水の上を走行することですし、ヨットの原点だと言えます。エンジンも燃料も使わず、風の力で走ることが出来るヨット、素朴だけどそれだけにまた奥が深く、力強さと優しさを兼ね備えた、夢のある乗り物だと言えます。

 

ただ、転覆した時にそなえて、ボートを元にもどして、水の中から腕力を駆使して這い上がる練習をせねばならず、水にぬれた重たい身体を2本の腕で引き上げるのは、鉄棒以上に大変で、確かに、体力や腕力は、大事であると実感した次第です。

 

基本的なコースでは、一人乗りヨットから大型クルーザーまでのヨットに共通する大切なスキルを学びます。クルージングがどんなものか知りたい人から、自分の力で操船できるようになりたい人まで、基礎知識から始めて、徐々に、もっと専門的な技術を学ぶことが出来るわけです。

 

ボートの名称や理論と技術が身体にしみ込むようになるまでには、何年もの経験が必要で、自然の上に浮かぶ船のことだから、経験者と言えどもなかなかあなどれないし、危険が伴うことは言うまでもないことです。

 

また、ゆったり湖をクルージングするのと速さを競うレースに参加するのとでは、全く別のものと捉えた方が賢明なようです。乗組員の姿勢自体が違うし、慣れてなくて乗せてもらうと自分が全くじゃまな存在であることを身につまされるような状況にもしばし遭遇します。

 

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風がとても気持ちの良い日

スキッパーとして、安全なセーリングが出来る航海術を取得し、家族や友人達と、小型のクルージングヨットで出かけて、風を肌で感じ、波の音やきらめきを感じ、爽快さを味合う、そういった余裕が出て来るのが、理想です。

 

夜空に煌々と浮かぶスカイドームやCNタワー、それらを囲む摩天楼、そのまた廻りをコンドが埋め尽くし、それぞれの窓から放たれる灯りの数々がきらきらときらめく。本当に、見違えるようになったトロントの夜景を音もなくすべるように進むセールボートの舵をとりながら眺められたこの夏の体験は、どきどきした気持ちの高鳴りの名残りとともに、きっと長い間心に残ると思います。 

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夕日のオンタリオ湖


 

                   

カナダライフ 新緑から花がいっぱいの季節へ

今年は、冬が特に長くて5月になっても6月になっても、どんよりとした肌寒い日々が続いて、暖かな日差しが待ち遠しい日々が長く続きました。

 

そして青空を背景に新緑が空高く芽吹くと、気持ちまでが空の彼方まで飛んで行くようにか〜〜るく、か〜るくなって踊りだしたくなる気分です。

 

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5月の空とまぶしい新緑

日本では、4月は会社や学校の年度の始まりで色々と新しい出会いがあったりしますが、カナダでは春には、何もないかのように見えたところから、色々な息吹がしめやかに、また華々しく命の宴を繰り広げてくれて、それがまたとてもうれしい季節です。

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カラフルな多年草

新緑芽吹く5月は、私の好きな季節でもあります。あのさわやかな燃えるような淡い緑のベールに包まれて、青空が広がり、これからの豊かな実りの季節をいざなう様な新鮮な装い、そして迎える喜びは、何事にも代えられません。この時期は、潔い散り方をする桜の花が満開になり、日本に思いを馳せる季節でもあります。

 

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しゃくやく

カナダでは、5月25日前の月曜日がヴィクトリア女王の誕生日として祝われて、国民の祝日となっています。時期的にも霜もほとんどなくなって、植物が霜に覆われる可能性も少なくなることより、その週辺りを境に人々は庭仕事を始め、多年草や一年草の植物や花を沢山植えます。

 

そして、その庭仕事の成果があちこちに見かけられるようになると、散策も一段と楽しくなります。

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赤があざやか


 今年は、例年になく雨がよく降ったことより、緑の木々や葉っぱが青々としていて芝生も一面にしっとりと土を覆い、目も覚めるように鮮やかです。近くの公園に毎週散歩に行きますが、森林浴の素晴らしさを味わえる事が、そして自然の恵みが何より素晴らしいと思います。

 

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黄色の花は春の訪れを告げる

小鳥たちがさえずり、雛が生まれて公園の中も色彩がとても鮮やかになります。いつ訪れても自然の美しさに目を見張るばかりで、街中に大きな公園のあることのありがたさを思います。今年も、今月も、今日も豊かさをありがとう。

 

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綺麗な薄紫

 

カナダライフ 北米のパリ - モントリオールの魅力  

ケベック州を始めて訪れたのは、1976年、モントリオール・オリンピックの年です。
アメリカを一人で横断して、ニューヨークで婚約者と落ち合い、そのあと車で
モントリオールに入ったのです。カナダへの窓口は、トロントよりもケベック州の方が先だったのです。

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モントリオールのExpoドーム

セントローレンスの中洲に築かれた街は、古い町並みと新しいビルの入り混じった、ヨーロッパ調の雰囲気の、おしゃれな感じの店が立ち並び、食べ物のおいしいところであるという印象を持ちました。地下街もあって、小さなサイズの靴を調達するのにあちこち見て回ったのを今でも覚えています。

その後、仕事で何回か行って街並みが少しずつ変わって行くのを見て来ました。それからしばらくすると毎年のようにスキーをするためにケベック市に行く途中では、 素通りすることが多かったのですが、たまに機会があって訪れる度に街並みが懐かしくて、ま た訪れたいと思うほどほっとするような、何かしら心惹かれる街です。

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緑もあちこちにあります。


 

フランス語圏なのでフランス語ができた方が良いのですが、モントリオールに住む人達はフランス語と英語の両方が喋れる2カ国語の達者な人が多く、会話の中でも状況に応じて自由に英語とフランス語をあやつっているのが、ホント嬉しくて見事なほどです。もちろんジェスチャーで色々と意思の疎通は大丈夫です。ケベック州の田舎の方のガスペ半島の方へ行った時に、フランス語が喋れない私でもなんとかなりました。

 

ヴィル・マリー(マリア 街) 名で開拓地として設立され、フランスの探検家、ジャッ ク・カルチェが「モン・ロワイヤル」(王の山)と呼んだことから、のちにモン トリオールと言われるようになったとの事たです。街にはカナダ初の銀行や商社がで き、フランスのパリについで世界第二の国際都市へと成長し、長い間、カナダの 経済の中心都市でもありました。当時は、フランス語圏の中にあっても、英国系の人 達が経済的にも力を握っていたのです。

1970年代にフランス系の政治力が台 頭するにつれ、独立運動的な動きが出てくると、
英国系の大企業が本社をトロントに移し、次第にトロントに経済 の中心が移行して行ったという経緯があります。カナダの大きな都市としては、トロントに対しモントリオールと対比して話題に出てくる事が多くなりました。

 

旧市街のオールド・モントリオールは、18-19世紀の面影が残されており、 石畳も少しはあり、馬車が走りぬけたり、当時の衣装をまとった人達が自分達の 屋台で当時をしのばせる色々なものを販売している市場のようなものが開かれ、 350年の歴史を思い起こさせてくれます。中心近くには華麗な内装で有名なネ オ・ゴシック様式の聖堂のノートルダム寺院もあり、中に入るとステンドグラス が神々しい光を放っています。

 

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河を行くカラフルな カヌーのグループ

かつては大きな船がセント・ローレンス川を通って到着したという港も、今は、 船の数も少なくなったようですが、旧港一帯での修復工事もすすみ、新しくなった 埠頭や旧港公園では毎日のようにイベントが開かれているし、美術館もあります。ま た、旧港からはセントローレンス川をめぐる遊覧船も出ていて街を違った角度からも楽しめます。

 

セント ローレンス川の 中州に 2つ 島があり、サンテレーヌ島 は1967 年 万博会場 だったところで、現在 公園となっていて、ノートルダム島 もカジノと6月に行われる F1グランプリ の会場として有名です。キャナルで 、ボートに乗ったり、カヤック 練習風 景もみられますし、街 の通りに 、緑 木々が植えられて整地も進んでいます。最近は街を駆け抜ける高速道路がかなり古くなって来たので、修復の事業も進んでいます。

 

モントリオールは、また学生の街でもあります。若者があちこちに見かけられるし、
自転車の数とかも多いようです。マギル大学、モントリオール大学、コンコルディ
ア大学、理工科学校などがあり、活気にあふれているし、その反面どこかのんびりとした雰囲気もあります。

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マギル大学のフィールド
モントリオールのバーやディスコは、どこも早朝までにぎわっていて、昼間でもアウトドア・カフェやお店が立ち並ぶ目抜き通りのセント・キャサリン通りや、そこにつながっている道路を歩いているだけでも色々と楽しめます。街を歩けば最新モードのブティックが軒をつらね、まさにショッピングのメッカで、ファッションではパリやニューヨークとも肩を並べるほどです。

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街並みに展示のアート


自然と人工美が調和した気品のある街であり、かつ若者の街である気の置けない雰囲気があるとともに、各国から人達が集まっての人種のモザイクや言葉のミックスがまたと ても心地良く感じられますが、水面下では、まだまだ宗教的な人種的な軋轢も漂っています。何処も話している人達が自由自在にフランス語と英語をあやつっているのをみると、フランス語ができないのが非常に残念に思われて来ます。うちのパートナーはフランス語のクラスを取っていますが、上達するのにはやはり時間がかかります。

交通の便も、地下深く掘られた地下鉄や路線バスが走っており、かなり便利に移 動できます。モン・ロワイヤルの麓に位置するSherbrook通りは 、大きなホテルが立ち並んでいて、自分の好みのホテルを選ぶ に問題 がなさそうです。レストラン の数も、驚くほどで、食い倒れと着倒 れ 街と言ってもよいかもしれないです。

 

かの 有名なモントリオール・スモークミート サンド イッチ は、たとえコレステロールの かたまりであろうとも、是非一度 本場もの を食べてお くべきです。最初 の一口二口で、本当にほほがおっこちそうです。それに、モントリオールはベーグルの美味しいところとしても知られています。古くから レストラン、 カジュアルなレストラン、エスニック レストラン、高級レストランとこれまた選択肢もかたくさ んあります。

 

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日本庭園のこい

小さな憩い 場が市内 あちこちに設けてあるって、市内 端 方に 、広い植物園が あり、色々な花々であふれかえっています。日本庭園、中国、ファースト・ネーション 庭な どが広々と配置されており、午後 からの 散策に もってこい 場所です。日本庭園 規模もかなりなもので、茶室あり、枯山水ありで、池なども配置してあり、大きな鯉たち がその 中を泳ぎ、ハスやすすきやもみじが庭園に趣を添えて、癒されたい時に 、ここに来れると いいだろうなと思えるほどです。

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ハスのある池

 

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日本庭園や中国の庭園
モン・ロワイヤルの山の公園からは、モントリオールの街並みが一眺できます。高層ビルが立ち並んだ先に、きらきらと光るセント・ローレンス川が横たわっており、この街がやはり世界のあちこちとつながっていることを思い起こさせてくれます。街のあちこちで、世界の各国から来ているであろう観光客にもよく居合わせる確率が多く、トロントから電車で6時間ほどの所ですが、快適な旅になる事請け合いです。